自分のチカラで「なにか」を起こせるようになってみたい…。みんなのそんな想いに応えるべく開催されているワークショップ「須賀川メ芸ヒューマンライブラリー」。
テクノロジーの進歩によって日々どんどんと変わっていくメディア芸術の「表現」のことをみんなで考えながら、天才アーティストじゃなくても、技術や文化についての深〜い知識がなくても、誰でも「なにか」を起こせるようになるためのヒントをみんなで探しています。
第四回となる今回からは、いよいよメ芸の会場となる須賀川市民交流センターtetteで開催します。tetteの中を探検しながら、そこに現れる「モンスター」たちのマップを作っていきます。
今回も、あべちゃんとあんざいちゃんによる『スカモン・ラジオ〜めんげえトーク〜』を通してお届けします。
※第四回の事務局レポートはこちら
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●tetteの中で「場所の雰囲気」を探そう!
▶︎ あべちゃん
『スカモン・ラジオ~めんげえトーク~』第四回はじまります!
(パンパカパーン!)
今回もあべと!!
▶︎ あんざいちゃん
(わーわーぱちぱち)
あんざいでお送りします!!
▶︎ あべちゃん
今回のワークショップは、いよいよオープンした須賀川市民交流センターtetteでの開催となりました!
「tetteを舞台にゲームをつくろう」というテーマで、メ芸であそぶゲーム『スカガワ・モンスター』をつくっていきました。
初めてtetteに来た参加者がほとんどだったので、わたしはみなさんを連れて館内を案内しました。
オープンしたばかりの土曜日だったので館内は来館者が多くとっても賑わっていましたよね。
▶︎ あんざいちゃん
そうですね、市民団体の方々もブースを出していて、とっても賑やかでした。
小さい子からお年寄りまでいろんな人がいてみんな笑顔でしたね。
そんな人たちとすれ違いながらでしたが、あべちゃんの声、ちゃんと届いていましたよ〜。
▶︎ あべちゃん
よかった~。とても緊張していたんです…!
その後は、館内を自由に歩き回ってそれぞれの「場所の雰囲気」を探しました。マンガでいう「ドドドドド」や「しーん…」みたいな「オノマトペ」を使って雰囲気を言葉にして館内地図の中にマッピングしていきました。例えば、わたしは一階にはコンビニの前にいろんな色の丸いイスがあるから「ころりん」とか来館者の「ウキウキ」や「ワクワク」を見つけました。
▶︎ あんざいちゃん
tetteは隅々まで丁寧に見ようとすると時間が足りないほどでした!
例えば、三階にある椅子が面白い形でした。「くるくる」まわったり「ゆらゆら」したり…。
他には、ちいさい子も遊べるわいわいパークではもちろん「わいわい」していたし、「にこにこ」した顔、「パタパタ」走る音、「ぴょんぴょん」網の上で飛んだりもしていました。
▶︎ あべちゃん
足音ひとつでも場所によっては「バタバタ」と聞こえたり「ドタドタ」と聞こえたりしました。
▶︎ あんざいちゃん
そうですね。
同じ足音でも場所の雰囲気によって、言葉にしたときの印象が変わりますよね。
●「りんちゃ〜ん!」|tettの中にストーリーが見えてくる?
▶︎ あべちゃん
あ、それから…。
わたしが二階にいったとき「りんちゃ〜ん!」というどこかのお母さんの声が聞こえて面白かったのでワークショップの中で言ったら、参加者の一人が「あ、その近くで『ママー!』って叫んでいる子供の声が聞こえました!」と言っていました(笑)
オノマトペ同士を組み合わせするとストーリー性でてくるなあと。
▶︎ あんざいちゃん
うんうん。そこにある物語が見えてきますよね。
前のワークショップではキャラクターを組み合わせたら物語が見えてきましたし…組み合わせってすごい!
▶︎ あべちゃん
あ…確かに!これって繋がってる!!
▶︎ あんざいちゃん
tetteの中をたくさん探検したあとは、みんなで集まってどこでどんなオノマトペを見つけたかマップの上で共有しましたね!
▶︎ あべちゃん
そうそう!みんなどんなもの見つけたんだろう。って、わくわく。
はじめはふせんにオノマトペの「文字」を書いていたけど、それを「声」に出したときの印象の違いもあって面白かったですね。
妙に残る不思議さ、余韻がじわじわきてとても笑ってしまいました!
▶︎ あんざいちゃん
あべちゃんのオノマトペはあべちゃんらしくて面白かったな〜(笑)
人によってこんなに感じ方が違うんだ〜!って新鮮でした。
▶︎ あべちゃん
わたしのオノマトペっていうと…「ダッタラッタッタ」?
オリジナルのオノマトペをつくってみるっていうのもありかなって(笑)
オノマトペを見つけた数で言うと、やっぱり二階が多かったですね。わいわいパークらへんが。元気な声や音がたくさん聞こえるからかなあ。
逆に、静かな五階の雰囲気を言葉にするのはちょっと難しかったなあ。
▶︎ あんざいちゃん
そうですね。音が聞こえてくるところはオノマトペを見つけやすかったですよね。五階はミュージアムの中を詳しく探検すればもっとたくさん見つかったかもしれません。
モンスターの住処を考えてみるのも面白かったな。
あの辺にいそう。とか、このオノマトペはこのモンスターっぽい!というのを自分で考えたり他の人の考えを聞いたりするのは楽しかったです。
●大人たちが夢中になる場所〜tette〜
▶︎ あべちゃん
なんか、あの…ある程度大人になった方々が、ここまで夢中になって探検したり話し合ったりする姿を見られたのはとてもうれしかったです。
それがワークショップの醍醐味のひとつかもしれないけど、この須賀川で、tetteで、それがいま起きているんだ…って。他の人の話を聞きながらぼんやりとそんなこと思っていました。
▶︎ あんざいちゃん
うんうん。
ワークショップどの回もですけど、年齢なんか忘れて自分が面白いと思うことを言える場になっていたのはとっても素敵だなって思いました。
他の人と自分のアイディアをかけあわせていって、モンスター同士の関係性が見えてくることで盛り上がったりもしましたよね。
▶︎ あべちゃん
so,so!
さっきも言ったけど、みんなが出しあったオノマトペと組み合わせたモンスターで、「ストーリーができそう」なんて話をしましたね。「『ファイヤーマン』と『アップルン』が一緒にいるとおいしいアップルパイがつくれそう」とか。みんなで大爆笑でした!
これって次回のワークショップにつながるんじゃ…って期待がこみあげてきたのを覚えています。
▶︎ あんざいちゃん
おお!
じゃあそれは次回のトークにとっておきましょうか。
▶︎ あべちゃん
そうだね。そうしましょう。
それじゃあ、お時間も近づいて参りましたので。
▶︎ あんざいちゃん
まだまだ話は尽きませんが今回はここまで!
▶︎ あべちゃん
次回も『スカモン・ラジオ~めんげえトーク~』をお楽しみに!