ワークショップ参加レポート『スカモン・ラジオ~めんげえトーク~』|Vol.5

自分のチカラで「なにか」を起こせるようになってみたい…。みんなのそんな想いに応えるべく開催されているワークショップ「須賀川メ芸ヒューマンライブラリー」。
テクノロジーの進歩によって日々どんどんと変わっていくメディア芸術の「表現」のことをみんなで考えながら、天才アーティストじゃなくても、技術や文化についての深〜い知識がなくても、誰でも「なにか」を起こせるようになるためのヒントをみんなで探しています。

この第五回で、このワークショップもとうとう最終回。
これまでのワークショップの成果を活かして、tetteで遊ぶゲーム『スカガワ・モンスター』を完成させます。

ワークショップと合わせて『スカモン・ラジオ〜めんげえトーク〜』も今回で最終回となります。
あべちゃんとあんざいちゃんのトークも冴え渡ります!!

※第五回の事務局レポートはこちら
※参加者レポートVol.1はこちら
※参加者レポートVol.2はこちら
※参加者レポートVol.3はこちら
※参加者レポートVol.4はこちら
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●tetteの中にモンスターを探そう!

▶︎ あべちゃん
『スカモン・ラジオ~めんげえトーク~』第五回はじまります!
あべです!
(パンパカパーン!)

▶︎ あんざいちゃん
(わーわーぱちぱち)
あんざいです!!

▶︎ あべちゃん
今回でこの、めんげえトークも最終回です。
ちょっとさびしい…。でも、今日のトークも熱いですよ!盛り上がっていきましょう!

▶︎ あんざいちゃん
もう最終回なんですね。早い!
今回のワークショップも楽しかったので、盛り上がっていきますよー!

▶︎ あべちゃん
前回のワークショップの最後に、「みんなが出しあったオノマトペと組み合わせたモンスターで、ストーリーができそう」って話をしましたよね。その話から展開された第五回目となりました。
今まで開催してきたワークショップでは1つの班が5〜6人でしたが、今回は1班3人でより親密にに話し合う場面がたくさんありました。それって結構新鮮だったかも。

▶︎ あんざいちゃん
たしかに。
3人だと自分の意見も相手の意見もたくさん聞けて考えが深まった気がします。

最初は班ごとにtetteの中を周ってそこに住んでいる「モンスター」を考えていきました。
どう周るかは班によって自由で個人個人で周るのもよし、みんなで周るも良し、でした。
私たちの班はみんなで周ったのですが、あべちゃんのところはどうでしたか?

▶︎ あべちゃん
わたしたちの班もみんなでいっしょに周りました!
「どこ行き…ますか?」「じゃあ…二階から行ってみますか」この最初のぎこちない会話からはじまったんです(笑)
二階のわいわいパークを囲んでいる緩やかなカーブがかった階段ところで、3人並んでシンキングタイムをとりました。

地図を見ながらモンスターを考えるのもおもしろかったけれど、実際にその場に行ってモンスターを考えるとよりイメージが膨らみました。
移動して話しているうちにだんだん頭も柔らかくなっていって、班のメンバーにイメージの共有もしやすくなりましたね。
面白いアイデアをどんどん言いやすい雰囲気になっていった気がします。

▶︎ あんざいちゃん
ふむふむなるほど。
一緒に行動することで打ち解けて行ったんですね〜。すてき!

▶︎ あんざいちゃん
わたしたちの班はtetteに来たことがあるメンバーだけだったので、「あそこまた行ってみたい!」「あっちの方まだ行ったことないけどオノマトペありそうじゃない?」とか言いながら歩きました。
その場に行った方がモンスターのイメージが膨らんだのは私たちも同じです。
やっぱり実際にその場所に行くことは大事ですね。

▶︎ あべちゃん
わたしたちは気づかないうちに何か影響したり共有してるんですね。目に見えないけどきっとある「なにか」を……。
なんだかわたしたち自身にもモンスターに通ずるところがありそう。

▶︎ あんざいちゃん
なんだか深い話になってきましたね(笑)
「いつもは目に見えていない」というのはモンスターも同じですもんね。

●モンスターたちの間に、ストーリーを探そう!

▶︎ あべちゃん
後半は、前半で作ったモンスターをシートに記入し、それぞれのモンスター達の間にある「ストーリー」を話し合いましたね。
「◯◯」が「◯◯」と出会い
「◯◯」に行き「◯◯」をして「◯◯」!
という穴埋め式のシートに書き込むかたちでストーリーを考えました。
あんざいちゃんたちの班ではどんな話をしましたか?

▶︎ あんざいちゃん
ストーリーを簡潔にまとめるのがすごく難しかったですね。みんなで話しているうちにどんどん膨らんでいってしまってまとまらなくなってしまって…。
ほっこりするようなお話がいいなあ、なんて思っていたはずが殺伐とした復讐劇を思いついてしまったりもしました(笑)
最終的に発表したのは、「寝ることが大好きなモンスター」のストーリーになりました。

▶︎ あべちゃん
「ずっと昔から寝ていて、目が覚めたら……tetteができていた!」という話でしたね。すごくいいストーリーだと思いました。
「昔はモンスターと人間が共存してたけど現代はそうじゃなくって、このメ芸をきっかけにモンスターも人間も一緒に仲良く暮らそう。」ていうところまで裏付けであったのがとても面白かったです。

▶︎ あんざいちゃん
そうです!
実はその裏にはこんなことがあって…っていう、設定とかバックストーリーを考えるのが楽しくなっちゃいました。

あべちゃんのところは楽しそうなストーリーを2つも発表していましたよね?(笑)

▶︎ あべちゃん
わたしたちの班はりんごのモンスター「アップルン」と炎のモンスター「ファイヤーマン」がクッキングルームでアップルパイを作ってそれを各階に運ぶんだけど、別なモンスターに邪魔されてしまう…というストーリーを作りました。

▶︎ あべちゃん
もう1つは、おしゃれ大好きな女の子「ゆきこ」が迷子になって、その子とぶつかるとみんな迷子になってしまう…というものでした。
他のモンスターをどう巻き込ませて物語を発展させていくかを、発表ギリギリまで班で話しました。「これは普通すぎるよ」とか、「そうか、これじゃまだ面白さが足りないのか」とか。
ストレートな意見もあって、刺激的で嬉しかった。想像力の上限を伸ばせたというか。あの10分だけでめっちゃ熱くなりました!!

▶︎ あんざいちゃん
いいですね〜。
ストレートな意見のぶつけ合いがあって素敵なストーリーが生まれたんですね。

▶︎ あべちゃん
そうですね!
限られた時間の中で他の人と一緒に何かを作るのは大変だけど、そのぶん自分だけでは見つけることのできなかったアイデアと出会えるってすごく楽しいですよね。

●ストーリーを通してtetteを遊ぼう!須賀川を遊ぼう!!

▶︎ あべちゃん
…とまあ、第五回のメ芸の事前ワークショップ、そしてこの「スカモン・ラジオ~めんげえトーク~」ですが、ここで終わりを迎えて……しまうのですね。
最後にモンスター級の感想タイム!

▶︎ あんざいちゃん
モンスター級!?(笑笑)
何度も連続して、かつ毎回違う人たちとワークショップに参加したのは私は初めてだったので新しい経験がたくさん積めたなあと思います。
素敵なアイデアを持っている人たちにたくさん出会えて、自分も成長できました。

こうやって面白いあべちゃんとも出会えたワークショップに感謝です!ラジオも一緒にできて楽しかったです〜!

▶︎ あべちゃん
最初から最後まで「何ができるんだろう」のワクワクとちょっぴり不安をずっと持ち続けられたのが嬉しかったです。
決まりきったレールの上を歩くんじゃなくてほんとに手探りで手作りでこんなに刺激的でおもしろいことがこの須賀川という場所でできるんだ、ということが大きな発見だと思いました。

このワークショップがなかったら出会えなかった人や感情があるから、そういうのを一回で終わらせずにまたいつか交差したり出会ったりしたいです。
「やっほー!なんかやろうぜ!」って。軽すぎるか、そんなことない?(笑)

▶︎ あんざいちゃん
そう!
なによりも須賀川で出会えた人たちとこんなに面白いことができるんだ!と分かったことが嬉しいです。
もう次はどんなことしようかな〜ってワクワクしています。
今までのワークショップを全部エネルギーに変えて、是非ともまた面白いことやりましょう!!

▶︎ あべちゃん
是非やりましょう!
それに、最後まで「スカモン・ラジオ~めんげえトーク~」を通してわたしたちの声を楽しんで聞いてくれたみなさんにも感謝します。

▶︎ あべちゃん&あんざいちゃん
ありがとうございました!!また会いましょう~!