Oh Willy…

Oh Willy…

Emma De SWAEF / Marc James ROELS

『Oh Willy…』はセット内で人形を一コマごとに動かし撮影されたストップモーションムービーである。セットの大きさは室内の場面での2m角から10m角までさまざまである。小道具や登場人物はすべて羊毛や布地で制作された。ヌーディストとしてのルーツに立ち返ることを余儀なくされ、「ウィリー」は大いなる未開の世界へとぶざまに突き進んでいく。本作は、ダイアン・アーバスによるヌーディスト・コロニーの住民たちの写真にインスパイアされ制作された。それらの写真は不愉快なほど日常的でありながら挑発的で、なおかつ同じくらい詩的でもある。そのような詩情と過激で露骨なイメージとの緊迫したバランスを得るために、羊毛を素材として、ヌーディズムというテーマや「自然に生きるとはどういうことか」という問いを表現した。『Oh Willy…』はde SWAEFとROELSによる初のコラボレーションであり、現在同じ手法を用いて新たな短編アニメーションを制作中である。
(16分35秒/素材:デジタルシネマパッケージ(DCP))

[短編アニメーション|ベルギー]
第16回アニメーション部門新人賞受賞作品

© Emma de Swaef & Marc James Roels