Alter

Alter

『Alter』制作チーム(代表:石黒 浩/池上 高志)|“Alter” Production Team (ISHIGURO Hiroshi / IKEGAMI Takashi, Representatives)

ロボットの持つ「生命らしさ」を外見だけでなく、運動の複雑さで実装した。『Alter』は42本の空気圧アクチュエータで構成された体と、年齢・性別が不明な「誰でもない」顔を持つ。その運動は、CPG(Central Pattern Generator:脊髄に存在し、歩行などの周期的な運動を生成する仕組み)をモデルにした周期的な信号生成器、ニューラルネットワーク(人間の脳の神経回路のしくみを模したモデル)、そして『Alter』の周囲に設置したセンサーによって制御される。『Alter』のCPGとニューラルネットワークにより生成された動作は、自らの周囲を認識する照度センサーや距離センサーの値にも反応し、なめらかでカオティックな身ぶりを見せる。「メカニズムも存在目的も生物とは異なる機械が、ときに生物よりも生命性を感じさせるのはなぜか?」という問題を提起する作品。
サイズ:高さ150cm
重さ:80kg

[メディアパフォーマンス]
第20回アート部門優秀賞受賞作品

© 2016 Alter developed by Ishiguro Lab in Osaka Univ. and Ikegami Lab. In Univ. Tokyo